BOB MARLEY AFRICAN HERBSMAN 6CD SET


 師走、ちょっとヤバい。
  ま、今日は夕方から久しぶりに三宮。

 ちょい時間あったので、タワーレコードまで、えっちらおっちら行ってみる。
 広大なJ−POPの片隅にある歌謡曲のコーナー、その片隅にあるオムニバスをチェックすること1分。めぼしいのが無いことを確認する。つまんない。やっぱ、こういうのはネットで買った方がええ。
 で、ぷらぷらと店内をさまよっていると、行ったらアカン行ったらアカンと思いつつも、引き寄せられるように、ジャマイカの音楽のコーナーへ。
 勝手知ったる他人の家ちゅうかなんちゅうか、本中華、あるわあるわ、ジャケットがタイトルがアーティストが寄ってらっしゃい見てらっしゃいとターミナル駅の裏通りを酔っぱらってふらふらすると経験できる呼び込みの連呼(注 あくまでもそういう「感じ」ね、CDはもちろん喋りません)。


 リーペリー御大の3枚のダブアルバムを一枚にぶちこんだアルバムが1775円ぽっきりだわ、懐かしいスレン・テンリズムの最新のヤツばっか集めたヤツも2000円強だわ、一時期本気で全部買おうとした数年前から月に数タイトルずつ出てくる大河シリーズ、トロージャンの3枚組ボックスセットもアマゾンより安い2400円ほどで、全然知らんヤツが10ボックスほど出ているわ、スタワンのお色気過剰女性ヴォーカルものも出ているわ、札幌のススキノいや、大宮の某所、否、殆ど暴力だったという往年のミナミレベルの強引な呼び込みである。こういうとこ、スケベ心満載で歩くとどうなるか、が何となくわかる。


 オレも過去かなり痛い目にあっているため、少しは賢くなったのか(念のため風俗関連ではなくレゲエのCDについて)あんましにも危険なアルバム(思わず買ってしまいそうなやつ)は、つい、買ってしまいえらいことになるから、冷やかしのつもりでも、手にも取らず、やや危険(持っている音源が数多く含まれているアルバムとか、一枚なのに2500円以上する高いヤツ)なヤツを中心に、つまり云うならば「高級店」ばかり冷やかした。

 さて、と。待ち合わせの時間が近づいているんで、と出ようとしたら、こんどは店の手書きのPOPが目についた。



 「関西で売っているのはウチだけ」・・・殺し文句である。



 え・・・・・・



 お・・・・・・



 おおおおおお


 こ、これが噂の6枚組CDで1775円という中内功もびっくりの価格破壊のボックスセットだ。ボブ・マーレイのリー・ペリープロデュース時代の音源を6枚にぶち込んだという、インド人(人種差別的な意図はありません)も、こりゃ、びっくりもん、やで。

 オレがレゲエ初心者の頃は運悪くレゲエ冬の時代、何軒も専門店探しまくって探しまくって手に入れようとした音源だ。いくつかはすぐに手にはいるのだがいくつかは簡単には手に入らない、そういう類。それが、なんと、CD六枚八十曲(ダブ含む)で千七百七十五円という価格・・・金いや、オレの青春返せ。

 天才リー・ペリーが天才ボブ・マーレイをプロデュースする・・・当時のウェイラーズはボブ・マーレイだけではなく、バニー・ウェイラー、ピーター・トッシュと三者揃ったスゴいヤツだ。演奏はリー・ペリーのバンド、アプセッターズだ。全世界に打って出る直前の音源だ。
 歌謡曲に例えると東海林太郎が東海林修作曲編曲でレコード吹き込む、つう感じ(ちょっと違うか・・・ま、このへん、突っ込まないで下さい)?。
 そいで、他にも同じ会社が出しているレゲエの名曲六枚組CD二種も一緒に買ってしまった。CD十八枚で五千円強!

 まあ、CDは今度聴くことにして、もう眠いんで、今日のところは、ミドリちゃんでガマンしといて下され(怒られたらすぐに消します。でもミドリ電気で九月、電動歯ブラシ一万二千円のヤツ買ったなあ)


 純喫茶来夢来人・・・ストーリーはホットで悲しい。




WICKED A GO FEEL IT


いつのまにか、21日。
 明日からは日本シリーズ。
 球団買収ネタやらが続くもんだから、何か、プロ野球がどんどん知らない「別なもの」になってしまっている。プロ野球の醍醐味に溢れたゲームにしてもらいたいもんだ。

 iTunesで曲名ソート(つまり、曲名のアイウエオ順)して聞くというアホなことをしていると、確かにオックスと橋幸夫とかわけのわからん組み合わせで続けて聞けたりするんで、それはそれでオモシロいのだが、あんましやっていると、やっぱ、ある種の欲求不満が溜まってくるわけだ。

 やっぱ、たまにはドーンとアルバムばしっと聞いたらんかい、ちゅうもんよ。

で、我ながらワンパターンだが、人生そういうもんや、シュガー・マイノットを聞く。

 となると、


Good Thing Going  

だぜ。まあ、これが出た当時(1981年あたり)はメジャーCBSソニーと契約したちゅうので、フツーに日本のラジオでもガンガンかかったもんだ。当時はレゲエ=ボブ・マーレイというか、ドレッドロックスの長い髪のオッサンが汚らしい身なりで、「第三世界」から「先進国」へ音による宣戦布告だ、てなノリがまだまだ残っており、また、それが日本に来たら例の日本特有のねじ曲げがかかり、レゲエ系の店行くと、七〇年代ヒッピーの生き残りが沢山おって、それは閉口したもんである。







 このアルバムはそうしたレゲエの音楽以外の付加価値を取り去り、フツーな楽しさ、フツーにいい音楽で来た。アルバムタイトルとなった「Good Thing Going」からして、マイケル・ジャクソンのカヴァーだ。



 あくまでも、世界にはボブ・マーレイ的な音しか「レゲエ」として認められなかった時代としては、このアルバムは、十分パンクであった。ジャマイカの音楽の持つ、ありとあらゆる要素が詰まっている。

 かくして、ようやっと、ボブ・マーレイの呪縛から解き放たれたジャマイカの音楽はぼこすこ世界に認められていくのである、多分(このあたりいい加減なので、まともに信用しないように)。


 オレは女性ヴォーカルがフューチャーされた「Make It With You」「Now We Know」とかもう大好きである。

 三年後、シュガー・マイノットは今度はニューヨークはワッキーズという小さなレーベルから「Wicked A Go Feel It 」というアルバムを出す。



"Wicked Ago Feel It" (Sugar Minott)

 このアルバムで「Good Thing Going」を新しくワッキーズの音で吹き込む。それがまた、めっちゃカッコええわけだ。音はざらつき、低音部はところどころ歪むほど遠慮なく出してくる。

 「Wicked Ago Feel It」とか「Going Back To Motherland」はもう音そのものが、凶暴に暴れ回り、不穏ですらある。しかも、「It's You I Love」とか「Don't Take Away」とかのラブソング系は唄として、依然、素晴らしい。最初の「So Much Trouble」からして・・・
 ま、書ききれない。
 ともかく、この2枚、最盛期のシュガー・マイノットが、単に唄が上手かっただけではなく、どんどん、何かをぶっ壊しては再定義しながら、突進していた、ちゅうことはホンマ抑えておいて欲しいもんである。

 まあ、ええか。
 CBSソニーから出した「Good Thing Going」が全世界でバカ売れし、その儲けた金で彼がやったのは、若手育成の為、Youth Promotionというレーベルを設立した、という事実だけでも、三木谷某とか村上某、ホリエモン等になあ・・・ムダか。

ROAST FISH & CORNBREAD


ひさびさに、御大リー・ペリー聴いている。

Roast Fish & Cornbread  

 オレはこのアルバムが一番好きだ。Super Ape 、もしくは、Return Of Super Ape よりも、回数としてはこっちを聴いたと思う。御大に関しては、未だに、まあ、上のアマゾンでのレビューみたいな特殊なとらえ方が多く、困る。音的にはそりゃ、御大がピークの頃、いろんな過激な実験が行われている。でも、聴いているうちに、御大特有の湿り気味のヴォーカルがじんわりしみてくるわけだ。

 刺激的な音の羅列が、やがて、聴く人の心を、逆に、沈静に向かわせるという、芸当。
 なんか、アマゾンのリンク先では、新品での入手不能みたい。数枚組のアンソロジー がごそっと(こっち か・・でも高い)出ているので、こだわる必要が無いのだが。


 今日の横浜戦は、若松監督最後の試合。
 わるい監督じゃなかった、好きな監督だった。感無量。




キャンティ物語読む、そいで、リー・ペリー聴く


今日は晴れまくった。で、最近クルマで出かけてばかりなので、大人しく、読書にいそしむ(火曜と木曜の午後は休みなんです、土曜日は休日じゃない)。
 飯倉にあるレストラン「キャンティ」の「キャンティ物語」、読む。読み返し、になる。

キャンティ物語 幻冬舎文庫 

三島由紀夫、安部公房、黒沢明、岡本太郎、小沢征爾、篠山紀信、加賀まりこ、かまやつひろし、ビートたけし、坂本龍一、村上龍、松任谷由実…’60年開店以来、きらめく才能が集う伝説のレストラン「キャンティ」。そのオーナーにして希有な国際人といわれた川添浩史、梶子夫妻の生涯と「キャンティ」を愛する客達の青春を描いた長編ノンフィクション。


 上記のように、いかにも、オレの好きそうな話の筈なんだか、読んでいて、何故か、不快感を覚えた。

 同じ60年代でも、永島慎二の「フーテン」を読んで得られる「快楽」は極小で、そのかわり、何とも云えない、生理的嫌悪みたいなものすら、時折覚えた。

 読み違えていた。

 この本は、どっちかというと、華族出身のビジネスマン川添浩史の「私の履歴書」か、「プロジェクトX」に近いのである。

 そう、ビジネス書なのだ。

 それも旧華族とか財閥系の「古い層」が、フランス帰りの川添浩史という媒体を使って、うまいこと、60年代登場した団塊の世代の連中の才能をとりこんで、ビジネスに持っていくというパターン。だから、「旧」世代の人物の紹介には、かならず、出身大学とかどこの官庁とかの「釣書」が出てくるのだ(これが、かなり鬱陶しい)。

 

 ひねくれた穿ち過ぎな読み方かもしれん。

 この本の著者が1957年生まれな為か、妙な「六十年代賛美」というのが極小なので、



 どこの都市でもある飲屋街にあるスナックのマスターと常連との仲良しのノリが、たまたま60年代で、しかも、田舎のスナックではなく、飯倉にあったレストランだった、ちゅうだけかもしれん。



 

 だから、福沢幸雄が亡くなるあたりは面白いのだが、他はどうも。

 キャンティは、当時の最先端の才能が集まるサロンであり、川添夫妻は良きパトロンだった、そいで、ええか。





 つうことで、今日の「手持ちのCDをiTunesで聴けるようにするプロジェクト」は、御大リー・ペリーだ。さっきから、鳴らしっぱなしにしているのだが、ちょっと席を離れて、もどってくる時の音の聞こえ方、レゲエがやっぱ一番、ぞくぞくするほど気持ちええわ。

 最初、ほんのり、低音だけが、ぼすぼすぼす聞こえ、近づくにつれ、他の音域も徐々に聞こえて、どんどん輪郭がはっきり、くっきりしてくる、つうのは、これまた、気持ちええでぇ。

 やっぱ、レゲエつうのは、低音命、や、で、突然、今度の新しいクルマ、純正のスピーカー音、しょぼい。しょぼくても、実は昭和歌謡聴く場合、ある種の風情を醸し出してくれ、それはそいで、ええんだが、レゲエ聴くには、やっぱ、しんどい。また、スピーカーとっかえたろうかいな、どないしよか。



 つうことで、リー・ペリー2枚。





Return of the Super Ape   





Super Ape  





 「キャンティ」はそりゃ安田かずみや加賀まりこは生み出したかもしれんが、結局まだリー・ペリーは生み出せていない、と例によって、異質な二つのものを強引に結びつけ、しめとしましょうか。



 寝しな、田辺聖子「ひねくれ一茶」読んでお口直ししますわ。




いったい関西の「ちょい不良(ワル)」を把握している者はいるだろうか


おお、ECD、祝新刊発表 、祝吾妻ひでお「失踪日記 」、漫画家協会賞受賞 !がさすが、みている人はちゃんとみている。


 かねがね思っていたが、関西で「不良」ちゅうと、どヤンキー、髪の毛が薄くなるまで染め上げ、前頭部が禿げるまでそり込みを入れ、ベルトは縄、前歯は溶けて、顔色いつも真っ青、日の丸クルマにおっ立てて紫色のシャコタンでジグザグ、しかも、連れている女は、何故か太っていてルックスは・・・(フェミニストの方々を敵に回すような刺激的な表現でしか表現できないようなルックス)、を連れているという悲惨な格好しか浮かばんのであーる。だから、Leonの「ちょい不良(ワル) 」(本当のこと云うと岸田一郎みたいになりたい・・ただし、もっと安上がりに)、となるというコンセプト、そりゃ、関東じゃ、「不良」は、日活アクションや矢作俊彦を始めとするヨコハマ勢が一生懸命、プロパガンダしたおかげで、「カッコええ」イメージになるもんになるかもしれん。



 ところが、関西となると、「不良」となると、悲惨・・・というかもう陰惨の極地で、「ちょい不良」=薬物はトルエンかシンナー止まりとか、紫のローレルの代わりに原付改造して股おおびらきにして、暴走しているとか、一応20過ぎたらXX組の金バッチしない方向で生活しようとかのおおまかなライフプランを持っているとかで、どーも、カッコ良さと結びつかんのよ。

 おい、レゲエにまたハマりだしたぞ。まあ、今度のは、大丈夫、すぐに国粋主義者に復帰し、またも、昭和歌謡にどっぷりはまるだろう。だいたい、オレはジャマイカ人じゃないのだ。


 この前、ジャマイカのプロデューサーBunny 'Striker'Leeのことを書いた。4枚組の安いボックス も届いた。


 で、いろいろ調べてみた。調べると行っても、 iTunesにまだ入れていないレゲエのCDをちょこちょこ入れながら、ライナーちらほらみただけ。

 だいたい、バニー・リーがプロデュースした音源というのは、何せ膨大(60年半ば、ロックステディの時代から70年代半ばまで)で、オレも手持ちのCDだけでも調べといたろ、と思ってチェックしていったら、悪評高いエイヴェックスの「はだしのゲン 」(1970年代頃少年ジャンプがハレンチ路線をとったなか、ひっそり、連載されていた広島で被爆した少年を主人公としたマンガ)的レーベルCutting Edgeが98年頃出したヤツが見つかった。同じ日本の会社でタキオン(今もあるのかなあ)バニー・リーのコンピレーション(Strictly Rockers 1,同2)はiTunesに入れていたのだが。


 Cornell Campbellの「Trying To Conquer Me」にはまった、と書いたが、気になって、調べてみたら、元CDのクレジット記載ミス(タキオンのミス)で、「My One & Only Lover」が正しい。シュガー・マイノットの「Never Too Young」と同じ曲。両方とも歌詞も一緒(もちろんオレが生涯聴いた回数ではシュガーの方が圧倒的に多い)。


 あと、Cornell Campbellの「The Gorgon」、ホレス・アンディのマリファナ賛歌「Better Calley」が一緒のリズム・トラックとは・・・まあ、小さいことはかめへん、2曲ぶっ続けで聴いたれ。


 バニー・リー プロデュース=キング・タビーの音、という時代があり、これが至福の時代であろう。



 わけのわからんこと書いてしまった。



 





FADE AWAY にはまりまくる


ウッズの阿呆。国帰れ。中日は今後のスワローズ戦の全主宰ゲーム、中日ドーム以外の第三球場で観客無しでやってもらいたい。
 
 午前中、かなりの雨。
 連休疲れのせいか、調子がでん、つうので、昨日に引き続き、手持ちのレゲエばっか、聴いている。レゲエは休むための音楽ではなく、たらーっとした状態をしゃきっとさせる音楽なのであーる。

 この前、散歩で、iPod
ShuffleにNew Age Steppersの「Fade
Away」入れていたため、はまってもて、えらいことになってもたんや。

 だいたい、ワシらは、ボブ・マーレイからレゲエ聴き始めたんと違うねん。クラッシュの「ポリスとこそ泥」であり、まだ、ピストルズが解散していない頃、ジョニー・ロットンがジャマイカのブラック・アークスタジオ、遊びに行って、リー・ペリー御大自らがポラドイド撮った、とかいう「逸話」からだ。
 New
Age
Steppersというと、アリ、ちゅう女や。ポイントは。
 
 エイドリアーン・シャーウッドとかは後。どーだってええねん。
 アリ、この女、スリッツつうパンクバンドというのか、ニューウェーヴか、どっちでもええけど、こういうジャケットのありがたいありがたいアルバム出してくれたんや。

Cut   
 
 

 な、こういうジャケット出すだけでも、「良心」はあるわなあ。侠気(おとこぎ)に惚れるはあるが、1979年の時点で、このジャケット、「女気」溢れとるやんけ。
 そやから、音や音楽性やらはどーっだってええねん。わからん。そやけど、ジャケットはわかりすぎるほどわかる。せやろ?

 エラい!
 そや、パンクやニューウェーヴはエラいねん。

 ありがたいありがたいスリッツのメンバーのアリちゃんが、まあ、New
Age
Steppersつうとこで、和訳したら「新しい時代に踏み出す者たち」とクサ過ぎるバンド名とは云え、やる、ちゅうのよ。
 そりゃ、ついていきまっせ。指名も同伴もしたる・・・

New Age Steppers   
 
 ジャケット、こんなんやけど、まあ、しゃあないわなあ。
 このアルバム、のっけから、アリがヴォーカルとったんが、「Fade
Away」つう曲や。最初、聴いただけで、気に入ってもた。めちゃくちゃ、気に入った。どうせ、悪い男に酷いことされて、の歌と思いきや、訳詞みてみたら、


AkiraKoyamaSeminar


虚栄にあぐらをかき蜜と富だけを求める者は
消え失せろ
ダイヤや真珠を手に入れれば幸せになれると信じている者は
消え失せろ
金持ちはますます金持ちになる

 
 つう、なんかスゴい歌詞や。オレはこれからの人生、「虚栄にあぐらをかき蜜と富だけを求め」ようとしてたもんで、焦ったね。
 fade
away=消え失せろ、と上のサイトは訳しているけど、もっとキツい意味のFade
Awayやね。そやけど、アリが歌の端々に「Hear
I
Say」入れるわけや。おっしゃ、聴いたるでぇ、ちゅうもんよ。
 それに曲自体、パンクの機関銃無差別相手にぶっ放し続け、というノリではなく、どっちかというと、のんびり、しかも、たるい。そいで、妙に過激な歌詞にひきかえ、まったりして、穏やかな気持ちになってくる・・・
 こんときの不思議な感覚といったら・・・
 しかも、曲の後ろの方では、あきらかに、アリはブリブリ・ブリっ子、かわゆらしく、下手すれば、楽しげに、「fade
away」とか歌ってたりするわけだ。曲の最初では、明かに、不機嫌そうだったのに、なんで?
 
 納豆に苺ジャム入れて喰うヤツの気持ちだろうか?

 ちょうどその頃、英国のど浪花商売人リチャード・ブランソン率いるヴァージン・レコードが「Well
Charge」というジャマイカの音楽ばっか集めたカセット・テープ出しよった。そこに入っていたジュニア・バイルズという人の「Fade
Away」がオリジナルだった。これがまた、良くて良くて気持ちよくて心地よくて、どっぷり、レゲエにはまった。下のCDはそのカセットとかなり重複があるヤツ。「Fade
Away」も入ってます。
 

New Age Steppers   

 しかも、クラッシュ路線でリー・ペリー御大追っていたオレは、リー・ペリーのプロデュースしたヤツのベストを聴いたら、そこに、またもや、ジュニア・バイルズのヴォーカルで、リー・ペリー御大の優しさが滲み出た佳曲「Curly
Locks」に出会い、またはまりまくり、今に至る。


  
 

レゲエCDのお買い物


 そういえば、高田渡の「自転車に乗って」、昨日iPod Shuffleにせっかく入れたのに、歩いてるときに聴いてもたがな。
 3連休も今日で終わりと思うと名残惜しい。
 スワローズがきっちり三連敗だもんな。今・・・5位に落ちとる。驕れるスワローズは久しからず。交流戦しかも、目下のライバル讀賣は楽天とじゃあないかっ!


 矢野顕子聴いてフリクションやら聴いて、80年代初頭的な毎日を送っているが、Hi-Fascion NewsさんよりのDM何気なく見ていたら、あれ、懐かし哉、Cornell Campbellの「Bunny Leeプロデュース、70年代録音発掘もの」(http://www.reggae-store.com/catalog/673-20.html )、とまさに、パブロフの犬的条件反射モノ、涎が思わずたらたらモノが。
レゲエ、オレもかつてはややこしいことガタガタ言ってきたが、最近はどんどん、文字・・いや「単語」に反応するようになっている。

 「単語」に反応するというデジタルな行為も、iTunesで、即聴けば、また楽しからず哉。

 Cornell Campbellつうのは、これまた、めちゃくちゃ甘ったるい声の超ベテランシンガーで、Queen Of The MinstrelsとかGorgonとか、砂糖に蜂蜜ぶちこんだような曲があるが、今、早速iTunesで、はまっているのは、Trying To Conquer Meという砂糖に蜂蜜ぶち込んで、まる三昼夜煮込んだような曲(Sugar Minottの「Never Too Young」と歌詞まで一緒、どっちが先かは知らん)にずぼっと。あまりの甘さに歯は溶け出し顎の骨から頭蓋骨全体がふにゃふにゃになってくるような、ヤバい曲だ。

 しかも、プロデュースのBunny Leeには、ずっと借りがあって、レゲエ聴き始めの頃、ダンスホールライブもののアルバム、曲名がクレジットされていないため(レコードだからと云って曲名が書かれているという甘い考えはアカンよ)、爾来ずっとえんえん探している曲があるのだ。その筋の方々にも聴いたが、わからん。
 そいで、アマゾンへ移りあれやこれや、探していたみたら、トロージャンからCornell Campbellのアンソロジーが出ていた。



Natty Dread  

これはイギリス盤で高い。安いアメリカ盤は、5月17日発売になる。
 Bunny Lee調べてみたら、なんと、4枚組ボックスセットが、2417円という良心的な価格で出ているではないか。

The Bunny 'Striker' Lee Story [Box Set] [FROM US] [IMPORT]  


 ということで、今回はこれにしました。
 ああ、たまにはアマゾンのレゲエも調べてみなあかん、





I Am the Upsetter: The Story of Lee "Scratch" Perry: Golden Years   
 御大の4枚組のベストが。トロージャンの今までのリーペリーのボックスというのは玉石混淆で、どっちかといえばマニア向け、これは、こういうのをもっと早く出しといてくれないと。






森山加代子


久々の音楽ネタ、というか、ちょっと、カテゴリ作ったもんで、試行。
森山加代子も、大好きなシンガーである。旧純喫茶来夢来人の終わりを弘田三枝子で飾り、新しいとこでは、森山加代子で始める、はなはだ根拠希薄だが、何故か嬉しい。

60年代初頭の和製ポップス時代でぶいぶい云わしたそうであるが、弘田三枝子とは一年ほど、先輩になるらしい。
やはり、60年代半ばから後半にかけて、ブームが去って、コロンビアに移籍し、1970年、「白い蝶のサンバ」あなたに抱かれてあたしは蝶になるで、返り咲く。リアルタイムで、メチャクチャ好きだった曲だ。

 今年になって、その1970年代以降のコロンビア時代の曲を2枚組43曲ぶち込んだ(アマゾンでは一枚分しか曲名表記されていない)、シングル・コレクションシリーズが出た。
やっぱ、出したレコード会社には、惚れてしまう。えらい。
 
 音源管理している会社は、しのごの云わず、持っている曲を全てオープンにしてくれ、その音楽を評価したり価値を付加するのは、もう「こっち」がする時代だ。



森山加代子・しんぐるこれくしょん  
森山加代子は、どっちかというと、小唄的に声を鼻にすこしかけての、微妙な音階調節がうまい。だから、このアルバムも、ええ曲が少ないのだが、それなりに、聴かせてしまう。聴き疲れしないんよね。

「白い蝶のサンバ」で受けたせいか、名前に「サンバ」の曲が多い。
 でも、「月影のナポリ」「悲しきインディアン」「じんじろげ」「ジョニー・エンジェル」「月影のキューバ」「メロンの気持ち」とかの往年のヒットを1970年風にアレンジしたところにどうしても、惹かれてしまう。
 「じんじろげ」なんか、まさにA&Mアレンジ、カッコいい。
 「メロンの気持ち」は、やっぱ、同時期、ゴールデン・ハーフによるカヴァーを意識してか、もうとっくに、熟し切ってとろとろになっているくせに、のうのうと「青くて堅いメロン」としての、ぶり、ぶりをみせてくれる。
 
 弘田三枝子が日本人離れしているシンガーとすれば、江戸時代に繋がる美意識「粋」に裏打ちされたシンガーだったのかもしれない。
 60年代初頭の東芝時代の加代ちゃんのヒット・キット・パレードもまだアマゾンでは入手可能(あの東芝にしたら、珍しい!)だから、できれば、聞き比べるとオモロイ。森山加代子 

 
 
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