弘田三枝子の「可愛い嘘」


セ・リーグ盛り上げようと、スワローズがなんぼ頑張っても、何故か中日のマジックが減るいっぽう。なんでだろう?

 行こう、行こうと思ってたが、海水浴シーズンど真ん中に行く勇気がなく、ようやっと、今日、日本海に行ってきた。夏は夏だが、もう、海はクラゲが出没するオフシーズン。午後1時に出るという遅めのため、行って帰るだけというパターン。帰り、福知山から高速に乗ることにして、大江山 を爆走した(うそ、普通に走りました)。その為、大江山の鬼の機嫌を損ねたかもしれん。万一、オレが行方不明になったら、有志の方は、源頼光に鬼退治依頼してくれ。ちょっと、教養ひらけかすのは、イヤミの極みで、野暮の骨頂で、本意ではないのだが、自然にキーボード叩いてしまうのよ。しゃあない。まあ、オレ小学校時代、盆踊り我慢して、「力の5000題」やっとった人間やからしゃあないんや。

 今週は音楽集中聴取強化週間。iPod Shuffleに音楽入れていって、クルマで聞いた。FMに飛ばすんで、ノイズ付きだが、まあ。
 1GBのiPod Shuffleに入るだけ、いろんな音楽入れていったのだが、なんやかんやいって、ガンガン聞いたのは、やっぱし、弘田三枝子。
 せっかく海に行くんだから、と思って入れていった渚の三部作、1963年の「渚のデイト」、1967年の「渚のうわさ」、そして、昭和歌謡のピーク、1968年、筒美京平作曲「渚の天使」での弘田三枝子のシャウト、「ボンバ!」でスウィッチが入ってもた。奇跡みたいな曲で、弘田三枝子という希有の歌手だけど、ど日本人の彼女から黒人の要素を見事に抽出してみせた。

 「渚の天使」でノリノリ。ここまで来たら、1968年、名曲中の名曲、「可愛い嘘」(作詞 橋本淳 作曲 筒美京平)だろう。オレが東芝時代の「ヴァケーション」に匹敵するほど聴きまくった曲である。
 クルマの中で聴くと、特に京都府の日本海沿岸部走りながら聴くと、夜の歌みたいな歌詞をもつこの曲が、不思議に夏の日差しジンジン乱反射している海面に、バッチ合うんである。ささやくように、でも、しなやかに、そしてしたたかに、この「和モータウン折衷R&B」の曲を歌いあげるのである。それこそ、これがヒットしなかったから、弘田三枝子のシンガーとしてのありとあらゆる要素を殺しまくった曲「人形の家」へつながったらしいが、これは弘田三枝子も筒美京平も悪くない。当時の日本人が悪い。まだ、汲み取り式のトイレだったからしゃあないか。

 当時、これがヒットしていたら、と思うと震えが来る。
 オレが1968年大富豪だったら、モータウン札束でひっぱたいて、シュープリムス、コーラスに使い、ダンサーとしてミラクルズ使って、日本語歌詞のまま、録音させ、「スキヤキ」に続き、全世界中に、めっちゃくちゃヒットさせ、ヴェトナム戦争と文化大革命と一気に終わらせる自信があるんだが。

 てなアホなこと、真に受けられると困るんで、ともかく、今日は、これ聴きまくったおかげで、長時間運転した後のなんとも言えない、あの疲労感が無い。
 好きなの、可愛い嘘。あなただけ、わたしは嫌い。電話がジンジン怒っている。あしたになればあげるわ。愛をあげるわ。


 下のジャケットが「可愛い嘘」のシングル盤のジャケットだったらしい。


弘田三枝子 筒美京平トラックス


  JASRACで調べたら、鈴木蘭々がカヴァーしているみたい。
  弘田三枝子のバージョン、You Tubeで探したが、オリジナルや当時のライブとか残っていないが、2003年のライブ映像が見つかった。ホンマ、なんど、聴いても、また、続けて聴きたくなる。大好きな曲である。

 可愛い嘘が、ヒットしまくってたら、以降の世界の歴史がジンジンジンジンになったんである(なんのこっちゃ!?)。
 
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