黒沢進氏を悼む


黒沢進氏が19日亡くなられた。 http://yaplog.jp/saeki/archive/612

黒澤 進(くろさわ すすむ、1954年9月5日 - 2007年4月19日)は、日本の音楽評論家。「GS研究家」の肩書きを掲げ、グループ・サウンズ研究及び評論の草分けとして常に第一線で活躍。グループ・サウンズを中心にロカビリーやフォークなど、1960年代前後の和製ポップスに関する評論や解説を専門とした。
特にグループ・サウンズに関しては、独自の観点から、GS全盛期に世に出ながらマイナーで終わったグループを『B級GS』(もしくは、『カルトGS』)、或いはソロ歌手によるGS風の楽曲を『一人(ひとり)GS』とそれぞれ名付け、それらの概念を作り上げた。また、これら『B級GS』を中心とした和製ポップスの埋もれていた音源の発掘、及びGSの元メンバーの証言の採集にも尽力した。

[From 黒澤進 - Wikipedia]

 この人が90年代初頭、それまでは「懐かしい」という形容詞をつけてしか語られなかったグループサウンズを、再評価どころか、まったく、別の新たな音楽として、再び再構築してしまったのだから、スゴいことでなのである。    黒沢進氏がおられなかったら、オレは、一生、大原麗子「ピーコック・ベイビー」やアウトキャスト「電話でいいから」やジェノバ「サハリンの灯は消えず」やらレンジャーズの「赤く赤くハートが」を知らず、そして、ひいては、「歌謡曲」のスゴさに気がつかず、そのまま、あと40年ほど経過してら、自然に死んどっただろう(それでもかまへんけど、まあ)。

 
 19世紀、当の日本では、襖の裏張りやら時には便所紙にもされて、粗末に扱われていたという浮世絵。当時、陶器の包み紙にされていた北斎漫画を発見し、ヨーロッパの絵画界にジャポニズム 旋風を引き起こしたフェリックス・ブラックモン の功績に匹敵する。
 

 謹んで冥福をお祈りするものです。
 しかし、享年、オレより4つ上なだけ・・・。合掌。

 
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