いったい関西の「ちょい不良(ワル)」を把握している者はいるだろうか


おお、ECD、祝新刊発表 、祝吾妻ひでお「失踪日記 」、漫画家協会賞受賞 !がさすが、みている人はちゃんとみている。


 かねがね思っていたが、関西で「不良」ちゅうと、どヤンキー、髪の毛が薄くなるまで染め上げ、前頭部が禿げるまでそり込みを入れ、ベルトは縄、前歯は溶けて、顔色いつも真っ青、日の丸クルマにおっ立てて紫色のシャコタンでジグザグ、しかも、連れている女は、何故か太っていてルックスは・・・(フェミニストの方々を敵に回すような刺激的な表現でしか表現できないようなルックス)、を連れているという悲惨な格好しか浮かばんのであーる。だから、Leonの「ちょい不良(ワル) 」(本当のこと云うと岸田一郎みたいになりたい・・ただし、もっと安上がりに)、となるというコンセプト、そりゃ、関東じゃ、「不良」は、日活アクションや矢作俊彦を始めとするヨコハマ勢が一生懸命、プロパガンダしたおかげで、「カッコええ」イメージになるもんになるかもしれん。



 ところが、関西となると、「不良」となると、悲惨・・・というかもう陰惨の極地で、「ちょい不良」=薬物はトルエンかシンナー止まりとか、紫のローレルの代わりに原付改造して股おおびらきにして、暴走しているとか、一応20過ぎたらXX組の金バッチしない方向で生活しようとかのおおまかなライフプランを持っているとかで、どーも、カッコ良さと結びつかんのよ。

 おい、レゲエにまたハマりだしたぞ。まあ、今度のは、大丈夫、すぐに国粋主義者に復帰し、またも、昭和歌謡にどっぷりはまるだろう。だいたい、オレはジャマイカ人じゃないのだ。


 この前、ジャマイカのプロデューサーBunny 'Striker'Leeのことを書いた。4枚組の安いボックス も届いた。


 で、いろいろ調べてみた。調べると行っても、 iTunesにまだ入れていないレゲエのCDをちょこちょこ入れながら、ライナーちらほらみただけ。

 だいたい、バニー・リーがプロデュースした音源というのは、何せ膨大(60年半ば、ロックステディの時代から70年代半ばまで)で、オレも手持ちのCDだけでも調べといたろ、と思ってチェックしていったら、悪評高いエイヴェックスの「はだしのゲン 」(1970年代頃少年ジャンプがハレンチ路線をとったなか、ひっそり、連載されていた広島で被爆した少年を主人公としたマンガ)的レーベルCutting Edgeが98年頃出したヤツが見つかった。同じ日本の会社でタキオン(今もあるのかなあ)バニー・リーのコンピレーション(Strictly Rockers 1,同2)はiTunesに入れていたのだが。


 Cornell Campbellの「Trying To Conquer Me」にはまった、と書いたが、気になって、調べてみたら、元CDのクレジット記載ミス(タキオンのミス)で、「My One & Only Lover」が正しい。シュガー・マイノットの「Never Too Young」と同じ曲。両方とも歌詞も一緒(もちろんオレが生涯聴いた回数ではシュガーの方が圧倒的に多い)。


 あと、Cornell Campbellの「The Gorgon」、ホレス・アンディのマリファナ賛歌「Better Calley」が一緒のリズム・トラックとは・・・まあ、小さいことはかめへん、2曲ぶっ続けで聴いたれ。


 バニー・リー プロデュース=キング・タビーの音、という時代があり、これが至福の時代であろう。



 わけのわからんこと書いてしまった。



 





FADE AWAY にはまりまくる


ウッズの阿呆。国帰れ。中日は今後のスワローズ戦の全主宰ゲーム、中日ドーム以外の第三球場で観客無しでやってもらいたい。
 
 午前中、かなりの雨。
 連休疲れのせいか、調子がでん、つうので、昨日に引き続き、手持ちのレゲエばっか、聴いている。レゲエは休むための音楽ではなく、たらーっとした状態をしゃきっとさせる音楽なのであーる。

 この前、散歩で、iPod
ShuffleにNew Age Steppersの「Fade
Away」入れていたため、はまってもて、えらいことになってもたんや。

 だいたい、ワシらは、ボブ・マーレイからレゲエ聴き始めたんと違うねん。クラッシュの「ポリスとこそ泥」であり、まだ、ピストルズが解散していない頃、ジョニー・ロットンがジャマイカのブラック・アークスタジオ、遊びに行って、リー・ペリー御大自らがポラドイド撮った、とかいう「逸話」からだ。
 New
Age
Steppersというと、アリ、ちゅう女や。ポイントは。
 
 エイドリアーン・シャーウッドとかは後。どーだってええねん。
 アリ、この女、スリッツつうパンクバンドというのか、ニューウェーヴか、どっちでもええけど、こういうジャケットのありがたいありがたいアルバム出してくれたんや。

Cut   
 
 

 な、こういうジャケット出すだけでも、「良心」はあるわなあ。侠気(おとこぎ)に惚れるはあるが、1979年の時点で、このジャケット、「女気」溢れとるやんけ。
 そやから、音や音楽性やらはどーっだってええねん。わからん。そやけど、ジャケットはわかりすぎるほどわかる。せやろ?

 エラい!
 そや、パンクやニューウェーヴはエラいねん。

 ありがたいありがたいスリッツのメンバーのアリちゃんが、まあ、New
Age
Steppersつうとこで、和訳したら「新しい時代に踏み出す者たち」とクサ過ぎるバンド名とは云え、やる、ちゅうのよ。
 そりゃ、ついていきまっせ。指名も同伴もしたる・・・

New Age Steppers   
 
 ジャケット、こんなんやけど、まあ、しゃあないわなあ。
 このアルバム、のっけから、アリがヴォーカルとったんが、「Fade
Away」つう曲や。最初、聴いただけで、気に入ってもた。めちゃくちゃ、気に入った。どうせ、悪い男に酷いことされて、の歌と思いきや、訳詞みてみたら、


AkiraKoyamaSeminar


虚栄にあぐらをかき蜜と富だけを求める者は
消え失せろ
ダイヤや真珠を手に入れれば幸せになれると信じている者は
消え失せろ
金持ちはますます金持ちになる

 
 つう、なんかスゴい歌詞や。オレはこれからの人生、「虚栄にあぐらをかき蜜と富だけを求め」ようとしてたもんで、焦ったね。
 fade
away=消え失せろ、と上のサイトは訳しているけど、もっとキツい意味のFade
Awayやね。そやけど、アリが歌の端々に「Hear
I
Say」入れるわけや。おっしゃ、聴いたるでぇ、ちゅうもんよ。
 それに曲自体、パンクの機関銃無差別相手にぶっ放し続け、というノリではなく、どっちかというと、のんびり、しかも、たるい。そいで、妙に過激な歌詞にひきかえ、まったりして、穏やかな気持ちになってくる・・・
 こんときの不思議な感覚といったら・・・
 しかも、曲の後ろの方では、あきらかに、アリはブリブリ・ブリっ子、かわゆらしく、下手すれば、楽しげに、「fade
away」とか歌ってたりするわけだ。曲の最初では、明かに、不機嫌そうだったのに、なんで?
 
 納豆に苺ジャム入れて喰うヤツの気持ちだろうか?

 ちょうどその頃、英国のど浪花商売人リチャード・ブランソン率いるヴァージン・レコードが「Well
Charge」というジャマイカの音楽ばっか集めたカセット・テープ出しよった。そこに入っていたジュニア・バイルズという人の「Fade
Away」がオリジナルだった。これがまた、良くて良くて気持ちよくて心地よくて、どっぷり、レゲエにはまった。下のCDはそのカセットとかなり重複があるヤツ。「Fade
Away」も入ってます。
 

New Age Steppers   

 しかも、クラッシュ路線でリー・ペリー御大追っていたオレは、リー・ペリーのプロデュースしたヤツのベストを聴いたら、そこに、またもや、ジュニア・バイルズのヴォーカルで、リー・ペリー御大の優しさが滲み出た佳曲「Curly
Locks」に出会い、またはまりまくり、今に至る。


  
 

レゲエCDのお買い物


 そういえば、高田渡の「自転車に乗って」、昨日iPod Shuffleにせっかく入れたのに、歩いてるときに聴いてもたがな。
 3連休も今日で終わりと思うと名残惜しい。
 スワローズがきっちり三連敗だもんな。今・・・5位に落ちとる。驕れるスワローズは久しからず。交流戦しかも、目下のライバル讀賣は楽天とじゃあないかっ!


 矢野顕子聴いてフリクションやら聴いて、80年代初頭的な毎日を送っているが、Hi-Fascion NewsさんよりのDM何気なく見ていたら、あれ、懐かし哉、Cornell Campbellの「Bunny Leeプロデュース、70年代録音発掘もの」(http://www.reggae-store.com/catalog/673-20.html )、とまさに、パブロフの犬的条件反射モノ、涎が思わずたらたらモノが。
レゲエ、オレもかつてはややこしいことガタガタ言ってきたが、最近はどんどん、文字・・いや「単語」に反応するようになっている。

 「単語」に反応するというデジタルな行為も、iTunesで、即聴けば、また楽しからず哉。

 Cornell Campbellつうのは、これまた、めちゃくちゃ甘ったるい声の超ベテランシンガーで、Queen Of The MinstrelsとかGorgonとか、砂糖に蜂蜜ぶちこんだような曲があるが、今、早速iTunesで、はまっているのは、Trying To Conquer Meという砂糖に蜂蜜ぶち込んで、まる三昼夜煮込んだような曲(Sugar Minottの「Never Too Young」と歌詞まで一緒、どっちが先かは知らん)にずぼっと。あまりの甘さに歯は溶け出し顎の骨から頭蓋骨全体がふにゃふにゃになってくるような、ヤバい曲だ。

 しかも、プロデュースのBunny Leeには、ずっと借りがあって、レゲエ聴き始めの頃、ダンスホールライブもののアルバム、曲名がクレジットされていないため(レコードだからと云って曲名が書かれているという甘い考えはアカンよ)、爾来ずっとえんえん探している曲があるのだ。その筋の方々にも聴いたが、わからん。
 そいで、アマゾンへ移りあれやこれや、探していたみたら、トロージャンからCornell Campbellのアンソロジーが出ていた。



Natty Dread  

これはイギリス盤で高い。安いアメリカ盤は、5月17日発売になる。
 Bunny Lee調べてみたら、なんと、4枚組ボックスセットが、2417円という良心的な価格で出ているではないか。

The Bunny 'Striker' Lee Story [Box Set] [FROM US] [IMPORT]  


 ということで、今回はこれにしました。
 ああ、たまにはアマゾンのレゲエも調べてみなあかん、





I Am the Upsetter: The Story of Lee "Scratch" Perry: Golden Years   
 御大の4枚組のベストが。トロージャンの今までのリーペリーのボックスというのは玉石混淆で、どっちかといえばマニア向け、これは、こういうのをもっと早く出しといてくれないと。






 
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