軟弱シリーズ、その2。ベル・エポック〜トワ・エ・モアの良き時代


軟弱シリーズ、その2。


"フォーク・エイジ・シリーズ(1) ベル・エポック~トワ・エ・モアの良き時代" (トワ・エ・モア)

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 表題のはベスト盤。他にもいっぱいベスト盤出ているが「白い波」が入っているから選んだに過ぎない。23曲も入って、そんなに高く無かったし。


 トワ・エ・モアである。・モワなのかもしれん。


 無害無菌清潔感いっぱいの山室(白鳥)英美子・芥川澄夫のデュオ。1969年デビュー1973年解散。 オレが勝手に類推するに、「ロック」を「GS」にして売り出したように、当時のフォーク、小汚くむさ苦しくラリってたりヤバいことばかりしていたりしたので、お茶の間向けに、安全にフォークっぽさを楽しめるようにしたのではないか。


 その線で大成功だった。。紅白に2回出ているし、札幌オリンピック公式ソングもやっている。


 そんなことはどうでもええ。

 「白い波」という曲だ、最初やられたのは。

 もう、めちゃくちゃカッコ良くて。


 「東京ボサノヴァラウンジ」というコンピレーションアルバムに入っていた(もちろん、このアルバムにもおさめられてる)

 渡辺貞夫作曲の和製「ボサノバ」。トワ・エ・モアだけじゃなく、ヒデとロザンナの前身ヒデとユキというデュエットもやってるそうだが、そっちは聴いたこと無い。


 この頃(1970年あたり)のこの手の曲、今の今まで誰にも責められなかった「ツボ」がオレの中にあったらしく、この曲を耳にしたとたん、一発で、もうメロメロである。


 デュエットとは良く考えたモンで、おるかおらんかわからん、男の声が、かすかに聞こえているというのが、また、ええのである。白鳥英美子単独だと、オレにはしんどいかもしれん。


 「美しい星」やら「地球は回るよ」とか大きく地球を主語にした曲もええ。あとボサノバ調の「誰かのために」という曲も1970年っぽくて好きだ。「白い波」より今は好きかもしれん。

 

 オレが好きになるだけあって、やっぱし、どっか、胡散臭さがあるわけで、、「美しい星」をオリジナルの「赤い鳥」のシンプルな方と比べると、やっぱ、ぎたぎたした腹黒な野望が見え隠れするのだが、森山良子ほどではない。


 70年代半ば、同じ路線で、うじゃうじゃ出てくるが、それは「ニューミュージック」という新しいジャンルになる。

 

 あくまでも、個人的な見解だろうが、やっぱ、トワ・エ・モアと云えども、自閉的な「ニューミュージック」に比べたら、歌謡曲界に身を置いてしまった以上、いろんな曲やらされているわけで。オレとしては、そっちをとりたいなあ、やっぱ。


 ある日突然、軟弱サウンドに目覚めてしまった。





 
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