恋の片道切符(子鹿しおり1969年)


ざまあみやがれ。今日はスワローズ勝つ。

 久しぶりに東京の会社時代の同期からメール貰う。とうとう社長が変わったというので、HP行ってみたら、あららら!社長はおれのかつてのリーダーだった人だし、他にも一年先輩や同期がいろんな高収入そうなポストに。とくにうちらの同期(メールくれた人とは別の人)は一人しか残っていないんで、嬉しい。男心の未練でしょうか、たかりの算段しはじめてしまうが、まあ、人生甘くはないんであーる。けじめもつけなあかん。甘えもあかん。
 しかし、なんとなく、ああ、渋谷の駒形どぜう で柳川鍋、腹一杯喰いたいなあ。くじら屋 で関東味付けのクジラ、コースで喰いたいなあ(あくまで、ひとりごと)。

 金曜、名盤解放・お色気ボックス届く。
 一応、内容について
 幻の名盤お色気キューティー・ポップ解放歌集 ポリグラム編 夜のメカニズム
 幻の名盤解放歌集 Teichikuお色気編 あなたと死にたい私
 幻の名盤解放歌集 ビクター編 ドラマチック・お色気・ブルース
 幻の名盤解放歌集 テイチクお色気編今宵のしあわせ
 幻の名盤解放同盟大映レコードお色気編おじさまいや?
 と、サンドラ・ジュリアンの「セクシー・ポエム」。
 どれもW紙ジャケット。ただし、各盤のライナーは小冊子に集められている。おまけがついとる。

 ちゅうことで早速一枚目の、幻の名盤お色気キューティー・ポップ解放歌集 ポリグラム編 夜のメカニズムから聴き始めた。
 いやあ、ええ。
 単体のジャケットはこんな風。




 このところ、70年代の昭和、つまり昭和46年以降の音楽を主に聴いていたので、警戒感でぴりぴりしながら聴いとったのだ。70年代の音楽ちゅうのは、うかうかしていると、筒美京平や荒井由美やティンパン系とか彼らのフォロアーたちのあざとい商売人たちにずっぽり引きずり込まれ、囲い込まれてしまう。それはそれで、気持ちええもんだが、やっぱ、売れよう売れようとマジメに作っても、出来上がったら、アナーキーでラジカルで、シュールな人類の有史以来何にも似ていないもんが出来てしまう、いわば業を背負った60年代の昭和歌謡がやっぱほっとする。
 ごく自然体でアナーキーでラジカル、シュール、しかも、今聴けば、おまけで「ノスタルジー」もついてくるわけだ。
 
 アルバムひととおり聴いた後、多分、どの曲で止まってもそれなりにここであれやこれや書けるほど、昭和45年までの香りがぷんぷんしてくるけど、今日のところは、「恋は片道切符」子鹿しおり(1969年)にやられてしまう。
 
 これが、ビート歌謡というかグルーヴ歌謡というか、お色気成分は過小だが、ともかく、その分類での王道。こんなええ曲聞き漏らしていた自分はまだまだ若輩者である。

 多分、踊れるわ。
 カッコええイントロで始まって、最初の「約束してね、嘘つかないと 哀しみなんて知りたくないの」遙か未来永劫への広がりを見せておいて、そのままだらだら維持、そして、あれやこれや中途半端な展開見せておいて、またも最初に戻って、「約束してね、嘘つかないと 哀しみなんて知りたくないの」でまたも広がって、そこんとこで、胸がキュン、とするわけだ。
 ええわぁ。
 60年代後半の、まだまだ、当時のパブリックイメージとしての大和撫子風古い女性的心情溢れた歌詞に、ビートばんばんの演奏は、まるで、マヨネーズかけて納豆喰うみたいなもんで(注 たとえ、でオレはそんな納豆の食い方できまへん)、そこんとこ、たまらんほど、ええわぁ。
 子鹿しおり(1951年生まれだから、この曲唄っている時は19!)がミニスカでどこぞのゴーゴー喫茶で唄っていたら、たまりまへんわ。「恋の片道切符」や「涙の片道切符」ひいては「涙の乗車券」を買いに来たヤツが間違えて買うのを狙ったような題名だが、オレは大好き。

 あかん、6枚組のボックスセットの感想書くつもりだったのに。
 

 
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