森山加代子


久々の音楽ネタ、というか、ちょっと、カテゴリ作ったもんで、試行。
森山加代子も、大好きなシンガーである。旧純喫茶来夢来人の終わりを弘田三枝子で飾り、新しいとこでは、森山加代子で始める、はなはだ根拠希薄だが、何故か嬉しい。

60年代初頭の和製ポップス時代でぶいぶい云わしたそうであるが、弘田三枝子とは一年ほど、先輩になるらしい。
やはり、60年代半ばから後半にかけて、ブームが去って、コロンビアに移籍し、1970年、「白い蝶のサンバ」あなたに抱かれてあたしは蝶になるで、返り咲く。リアルタイムで、メチャクチャ好きだった曲だ。

 今年になって、その1970年代以降のコロンビア時代の曲を2枚組43曲ぶち込んだ(アマゾンでは一枚分しか曲名表記されていない)、シングル・コレクションシリーズが出た。
やっぱ、出したレコード会社には、惚れてしまう。えらい。
 
 音源管理している会社は、しのごの云わず、持っている曲を全てオープンにしてくれ、その音楽を評価したり価値を付加するのは、もう「こっち」がする時代だ。



森山加代子・しんぐるこれくしょん  
森山加代子は、どっちかというと、小唄的に声を鼻にすこしかけての、微妙な音階調節がうまい。だから、このアルバムも、ええ曲が少ないのだが、それなりに、聴かせてしまう。聴き疲れしないんよね。

「白い蝶のサンバ」で受けたせいか、名前に「サンバ」の曲が多い。
 でも、「月影のナポリ」「悲しきインディアン」「じんじろげ」「ジョニー・エンジェル」「月影のキューバ」「メロンの気持ち」とかの往年のヒットを1970年風にアレンジしたところにどうしても、惹かれてしまう。
 「じんじろげ」なんか、まさにA&Mアレンジ、カッコいい。
 「メロンの気持ち」は、やっぱ、同時期、ゴールデン・ハーフによるカヴァーを意識してか、もうとっくに、熟し切ってとろとろになっているくせに、のうのうと「青くて堅いメロン」としての、ぶり、ぶりをみせてくれる。
 
 弘田三枝子が日本人離れしているシンガーとすれば、江戸時代に繋がる美意識「粋」に裏打ちされたシンガーだったのかもしれない。
 60年代初頭の東芝時代の加代ちゃんのヒット・キット・パレードもまだアマゾンでは入手可能(あの東芝にしたら、珍しい!)だから、できれば、聞き比べるとオモロイ。森山加代子 

 
 
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